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校長のあいさつ

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英和の未来を描いて

校長

 その日の夜、静岡の自宅に着いた私は、夜明け前、マンションのベランダから外を眺めていました。すると明るく、大きく輝く光が見えました。少し前から静岡で生活していた妻も不思議な様子でした。しばらくして、それが明けの明星だとわかった時、日本平から昇る日の光に照らされ駿河湾が広がり、遠くに伊豆半島西側の稜線が見え、さらに北東に目を向けると富士山のシルエットがくっきりと、それも私たちに覆いかぶさるように雄大な姿をあらわしました。これが私の静岡の第一印象です。

 初めての英和生との出会いは、中学校卒業礼拝と終業礼拝でした。厳かなパイプオルガンの音色が流れる中、薄暗い礼拝堂に入堂してくる英和生の白く大きなカラーがまばゆく映えていました。離任式で挨拶される先生の言葉と仕草に、英和生が涙を流し、抑えるように笑いあう声が響いた時、私は素直に英和生の優しさと明るさを感じました。

 カナダ・メソジスト教会の宣教師、日本人牧師、静岡県令の方々の「静岡の地に女子教育を」との願いと共に、最初の女子教育のための「静岡女学校」が誕生しました。以来、同窓会の皆様、信徒の皆様、地域の皆様に愛され、支えられ、静岡英和女学院は歩みを重ねてきました。建学の精神である聖書の教えの下、「愛と奉仕」の世界を祈り求めてきました。これからもひとりひとりに尊い命が与えられ、神様に愛されていることを信じ、ひとりひとりを大切にする教育、丁寧な教育を続けて参りたいと願っております。

 今、現代はグローバル世界と言われながらも格差は拡大し、難民や移民に対しては自国第一主義が台頭しています。グローバル世界の新たなあり方が模索されています。国内でも少子高齢社会、人口減少、外国人労働者と家族との社会が現実になりました。私たち日本人自身が内なるグローバル化に向けて意識し、生活する必要があります。私たちの未来は互いの違いを認めあう社会、多様性のある社会、ダイバーシティ社会として描けるのではないでしょうか。

 こうした未来に必要な資質と能力は「感受性」と「想像力」だと考えます。とりわけ「聞きあう」、「学びあう」ための資質と能力が大切です。そうした点で女子には言語能力に優れた賜物が与えられていると考えます。英和には英語教育、国際交流体験を通して異文化理解、他者理解に励んできた歴史もあり、今後の社会での英和生たちの活躍がますます期待されます。

 これからの英和の未来も「あなたの神である主を愛しなさい、また、隣人を自分のように愛しなさい」(ルカによる福音書10章27節)との聖書の言葉を覚え、神に愛され生かされていることを感謝し、互いの違いを超えて、共に困難と向きあい、祈りあい、学びあう英和であり続けたいと願っています。

静岡英和女学院中学校・高等学校
学校長 大橋 邦一

英和女学院 中学校・高等学校

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